自作キーボードの魅力

基板なしでオリジナル自作キーボードを作ってみた ー目次ー

2021年3月23日

自作キーボードキットではなく、オリジナルな自作キーボード

「マツコの知らない世界」でも取り上げられ、今盛り上がっているのが自作キーボードの世界です。
左右分離型や特殊なキー配列など、既存のキーボードにはない魅力があります。

自分ではんだづけしたりして作れば自作キーボードと呼ぶようですが、自作キーボードにも大きく分けて2種類あると思います。

  • キットを買って自作するもの
  • 自分で設計して、オリジナルな1台を自作するもの

自作キーボードキットの魅力は必要な部品がすべてパッケージに入っているので、初心者の方でも組み立てやすいことです。(もちろんはんだ付けなど、多少の経験や慣れが必要な工程もあります)

私も自作キーボードの世界を知って、まずMint60というキットを買い、自作してみました。そこでがっつり自作キーボードの沼にはまってしまい、次はオリジナルの自作キーボードを作りたいと考え、実際に作ったのがこちらのキーボードです。

左右分離型、格子配列の60%キーボードです。他の自作キーボードキットにも見られますが、斜めに配置した親指キーが気に入っています。左手親指にDeleteとスペースを、右手親指にEnterとBackspaceを割り当てているため、文字入力が快適です。また基本的にキーキャップの印字と実際のキーを合致させています。

備忘録も兼ねて、作成の手順を解説させていただきたいと思います。
オリジナルの自作キーボードを作成しようと考えている方のお役に立てれば幸いです。

このキーボードの特徴と注意点

  1. 基板はありません。代わりに普通の銅線で配線しています。そのため裏は下の図のようになっています。
  2. 光りません。大半の自作キーボードキットはLEDがついていますが、このキーボードは基板を使っていないので、光りません。
  3. マイコンはPro Microを使い、ファームウェアはQMK Firmwareを使います。おそらく自作キーボード界隈ではメジャーなやつです。
  4. プレートはアクリルプレートを使います。後に詳しく書きますが、CADでプレートを設計し、遊舎工房様にアクリルプレートの切断を依頼します。

 

目次

基板なしでオリジナル自作キーボードを作ってみた その1 ーデザイン編ー

  Keyboard Layout Editorでオリジナル自作キーボードをデザインする Keyboard Layout Editorを使って、作りたいキーボードの形を決めていきます。 まず ...

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基板なしでオリジナル自作キーボードを作ってみた その2 ーパーツ編ー

前回はプレートのデザインを行いました。 今回は必要なパーツと購入先の紹介をしたいと思います。 必要なパーツはすべてネット通販で購入することができます。(一部100円ショップでも買えるものがあるので、そ ...

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基板なしでオリジナル自作キーボードを作ってみた その3 ー回路図編ー

前回はオリジナル自作キーボードを作成するのに必要なパーツと工具を紹介しました。 今回は実際にキーボードを作成する準備として、回路図を書いていきます。 自作キーボードを作成する上で、回路図を書くことは必 ...

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基板なしでオリジナル自作キーボードを作ってみた その4 ープログラム編ー

今回は、前回作成した回路図を元に、Pro Microに焼く自作キーボードのソフトを作成していきます。 Windows上でのQMK Firmware環境構築 まずは、最も利用者が多いと思われるWindo ...

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基板なしでオリジナル自作キーボードを作ってみた その5 ー組み立て編ー

これまで、オリジナル自作キーボードのデザインを行い、必要なパーツと工具を紹介し、回路図を書き、ソフトをプログラムしてきました。 今回は最終回の組み立て編です。 これまでそろえたパーツを組み立て、最後に ...

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