オリジナル自作キーボードの作成方法のプログラム編では書ききれなかった、以下の3点の追加情報をまとめたいと思います。
- 空白キーを作りたい場合
- JIS配列のキーを追加したい場合。
基となるプログラム編の記事はこちら
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基板なしでオリジナル自作キーボードを作ってみた その4 ープログラム編ー
今回は、前回作成した回路図を元に、Pro Microに焼く自作キーボードのソフトを作成していきます。 Windows上でのQMK Firmware環境構築 まずは、最も利用者が多いと思われるWindo ...
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空白キーを作りたい場合
基板なしでオリジナル自作キーボードを作ってみた その3の回路図編で紹介した、空白キーを作りたい場合のプログラム方法を紹介します。
回路図編はこちらから
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基板なしでオリジナル自作キーボードを作ってみた その3 ー回路図編ー
前回はオリジナル自作キーボードを作成するのに必要なパーツと工具を紹介しました。 今回は実際にキーボードを作成する準備として、回路図を書いていきます。 自作キーボードを作成する上で、回路図を書くことは必 ...
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まずは下の回路図のように、US配列のキーボードで2U(幅が通常のキーの2つ分)のエンターキーを使う場合を考えます。
右手側の3行目の右から2つ目にキーがありません。
この場合、MyNewKeyboard.hの #define LAYOUTの部分は以下のようになります。
MyNewKeyboard.h
#define LAYOUT( \
L00, L01, L02, L03, L04, L05, R00, R01, R02, R03, R04, R05, R06, R07, \
L10, L11, L12, L13, L14, L15, R10, R11, R12, R13, R14, R15, R16, R17, \
L20, L21, L22, L23, L24, L25, R20, R21, R22, R23, R24, R25, R27, \
L30, L31, L32, L33, L34, L35, R30, R31, R32, R33, R34, R35, R36, R37, \
L40, L41, L42, L43, L44, L45, R40, R41, R42, R43, R44, R45, R46, R47 \
) \
{ \
{ L00, L01, L02, L03, L04, L05}, \
{ L10, L11, L12, L13, L14, L15}, \
{ L20, L21, L22, L23, L24, L25}, \
{ L30, L31, L32, L33, L34, L35}, \
{ L40, L41, L42, L43, L44, L45}, \
{ R00, R01, R02, R03, R04, R05, R06, R07 }, \
{ R10, R11, R12, R13, R14, R15, R16, R17 }, \
{ R20, R21, R22, R23, R24, R25, KC_NO, R27 }, \
{ R30, R31, R32, R33, R34, R35, R36, R37 }, \
{ R40, R41, R42, R43, R44, R45, R46, R47 } \
}
#define LAYOUTの上半分で、空白キーの部分は宣言しません。
上の例ですと、R26の宣言を行いません。
また、#define LAYOUTの下半分では、キーのない部分を表すために、"KC_NO"のキーコードを記述します。
これで、空白キーが作成できます。
自分の回路図に合わせて、空白キーの部分を作成してみてください。
JIS配列のキーを追加したい場合
qmk_firmware\quantum\keymap_extrasのフォルダの中に、"keymap_jp.h"というファイルがあります。
これを自分の作成しているキーボードのプロジェクトファイルのkeymaps\defaultにコピー&ペーストします。
その上でkeymap.cの先頭に、下記の1行を追加します。
keymap.c
#include "keymap_jp.h"
以上で、keymap.cの中で、JISキーも使えるようになりました。